こんにちは、ユイスです!
ペットを飼っている方がこの時期絶対に欠かせないフィラリア予防です。大切な家族の一員のペットに健康に長生きしてほしいですよね。
今回は、動物ケアスタッフの私が動物病院で働きながら学んだ、大切なペットの健康管理で大切なフィラリア予防についてくわしく解説します。
今回の記事内容
- フィラリア症って何?
- フィラリア症の予防方法
- 予防する期間
フィラリア症って何?
フィラリア症は、犬や猫などの動物に感染する寄生虫疾患の一つです。
フィラリアと呼ばれる寄生虫が、感染した動物の体内で成長し、心臓や肺の近くの血管に寄生します。
フィラリア症の感染経路
フィラリアは感染した蚊が動物の血液を吸うことで伝染します。感染後、フィラリアは成長し、成虫になるまで数か月かかることがあります。成虫は血液中に存在し、蚊によって別の動物に媒介されます。
蚊から移るって高層階マンションに住んでいたら予防しなくていいの?と思う方がいると思いますが、近年高層マンションに暮らしているワンちゃんの感染が数件確認されています。蚊は、風に乗って10メートルの高さまで飛んでくるケースや、住民と一緒にエレベーターで上がってくるケースもあるため高層に住んでいても感染の確率はゼロではありません。そのためしっかり予防しましょう。
フィラリア症の症状
フィラリア症の症状は初期段階ではほとんど見られませんが、感染が進行すると次第に重篤になります。一般的な症状には、慢性的な咳、運動時の呼吸困難、体重減少、疲労、浮腫(特に腹部や四肢)、そして重度の感染では心臓や肺の損傷が含まれます。
フィラリア症は予防することが重要です。動物の飼い主は、定期的なフィラリアの予防薬の投与や、蚊にさされないような環境整備(蚊帳の使用、蚊取り線香など)を行うことが推奨されます。また、フィラリアの検査も定期的に行い、早期発見と治療を行うことが重要です。
フィラリア症は動物の健康に深刻な影響を及ぼす病気ですので、定期的な予防と早期治療が重要です。獣医師と相談しながら、適切な予防策を実施してください。
フィラリア症の予防方法
フィラリア症の予防には以下の方法が一般的に使用されます。飼い主がしっかりと管理し大切なペットを感染から守りましょう。
1. フィラリア予防薬の使用
フィラリア予防薬は獣医師によって処方され、定期的に投与されます。予防薬は寄生虫の成長を阻止し、感染を予防します。主に経口投与薬やスポット剤(皮膚に塗る)や注射などの形態があります。飼い主は定期的に獣医師の指示に従って予防薬を投与する必要があります。経口投与薬はおやつタイプ物もあり喜んで食べてくれる子と苦手な子がいるので、その子に合わせた予防薬を選びましょう。
参考
- 経口投与薬:チュアブルタイプ・錠剤タイプがあり確実に投与 できるためおすすめです。(月1回投与するタイプが多いです。)
- スポット剤:薬液をけをしっかりかき分けて地肌につけるタイプです。薬液が乾くまで少し時間がかかります。(月1回投与するタイプが多いです。)
- 注射薬:獣医師が注射します。※猫や高齢犬や持病がある子、子犬には注射での予防ができません。(1年間効果が続くものが多いです。)
こちらの予防法が一番重要です!!必ず予防をしましょう。
予防薬は、必ず動物病院で検査を行い購入してください。
理由としては、もし投薬前にフィラリア症に感染していた場合に予防薬を投薬してしまうと寄生したミクロフィラリアが死んで血管で詰まったり、腎炎や肺炎が引き起こされたり、アレルギー反応を起こして死亡してしまうケースがあるからです。
2. 蚊対策の実施
フィラリアは蚊によって伝染するため、蚊からの刺されを防ぐことが重要です。蚊の活動が活発な時期や場所では、室内外での蚊対策を行いましょう。蚊帳の使用、蚊取り線香や虫除けスプレーの使用、室内の蚊の侵入を防ぐための窓網の設置などが有効です。
虫よけスプレーや蚊取り線香は、ペットには刺激が強いものがあるので刺激が少ないペットがいても使えるものを選びましょう。
3. 定期的な検査
フィラリア症は初期段階では症状が現れないことが多いため、定期的なフィラリア検査を行いましょう。検査によって感染の早期発見が可能となり、早めの治療ができます。
.予防薬の投与と蚊対策の組み合わせが、フィラリア症の予防に最も効果的です。獣医師の指示に従い、予防薬の正しい投与方法とスケジュールを守ることが重要です。また、定期的な獣医師の診察と検査を受け、動物の健康状態を管理することも大切です。
フィラリア予防をする期間
フィラリア予防の期間は、一般的に地域や気候条件によって異なります。フィラリア予防薬の多くは月1回の投与が推奨されていますが、具体的な予防期間については獣医師の指示に従うことが重要です。
基本的に予防進められている期間は、5~12月までです。近年気温が高くなる時期が早いため4月から予防を始めたほうが安心かもしれません。
一般的に、フィラリア予防薬の投与は蚊の活動が活発な季節(夏や湿潤な気候の地域)に始められます。フィラリアの感染リスクが低下する季節(冬など)には、一部の地域では予防薬の投与を中止する場合もあります。ただし、地域や気候の特異性によっては、一年中フィラリア予防が推奨されることもあります。
重要なのは、フィラリア予防薬の定期的な投与を継続し、獣医師の指示に従うことです。正確な予防期間とスケジュールについては、飼い主と獣医師の間でのコミュニケーションが重要です。地域のフィラリア感染のリスクや蚊の活動パターンを理解し、予防措置を適切に行うことが重要です。
まとめ
大切な家族の一員のペットは飼い主さんがしっかりとした予防すると防げる病気がたくさんあります。
フィラリア薬は月に1回なので忘れやすいためしっかりと忘れないための工夫をし予防してあげましょう。
すべてのペット達が幸せに飼い主さんと長く暮らせることを願っています。
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